病院長挨拶


上都賀総合病院 病院長
十川 康弘

上都賀総合病院は昭和10年に、今日のように医療を必要なときに受けることができなかった地元の農業者によって「自らの健康と命を守ろう」という目的で開設されました。 2015年7月で創立80年です。 この間戦前戦中戦後と一貫して創業の現在地で地域医療を続けてまいりました。 当院は全国に100以上ある厚生連病院グループの一員であり、公立病院、日赤病院、済生会病院などとならび、医療法31条で定められるところの公的病院として栃木県西部2次保健医療圏の中心的な役割を担っています。 鹿沼市、日光市、宇都宮市、栃木市のうち約15万人の方々のからだと心の健康の問題に向き合っています。 疾病の診断治療だけではなく、人間ドックや各種健診など疾病を未然に防ぐことにも力を入れています。

上都賀総合病院のミッション(基本理念)は「地域社会への貢献」です。またビジョン(近い将来ありたい具体的な姿)として――「かかりたい」「働きたい」こんな病院ナンバーワンを目指す――をスローガンにしています。 最高水準の医療と良質なサービスを提供し続け、利用者のかたはもとより職員として働きたい方をも磁石のように引き寄せるマグネットホスピタルを目標としています。 健康を害した方には1日も早く回復されますよう、また多職種の医療者の個々の能力が最大限に提供できるようにチームで診療を進めてまいります。

地域においては医療の役割分担が重要な課題です。 地域の皆さまにはホームドクターを持っていただき、入院が必要な場合にホームドクターと病院担当医が緊密に協力して治療いたします。 入院の原因となった疾患が改善したらできるだけ速やかに退院していただきます。 退院後はまたホームドクターに診療を継続していただきます。 療養が必要な場合は専門の病院や施設に移っていただきます。 ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

当院は国指定のがん診療連携拠点病院です。 平成19年に制定された「がん対策基本法」に基づき全国どこでも均質ながん医療を受けられることを目的に2次医療圏に1ヶ所指定されます。 高度ながん診療はもとより、医療圏の医療者や居住者へのがん情報の啓蒙、地域の医療機関との医療連携ネットワーク、残念ながら治すことができない方の苦痛の緩和などの充実のため研鑽努力してまいります。 また、周産期、循環器、脳血管疾患など国民の健康を損ねる可能性の高い分野にも力を入れています。 さらに災害拠点病院にも指定されています。 DMAT(災害時医療支援チーム)を組織し、東日本大震災の折には栃木県知事の要請で災害現場へ出動いたしました。  そして平成26年2月には栃木県指定の認知症疾患医療センターを開設いたしました。 認知症などご心配の方やご家族はホームドクターとご相談の上ご利用ください。

これからも地域での役割を維持していくために病院建物を一新し、平成26年10月落成いたしました。 高度医療機器も最新最上位のものに更新いたしました。 さらに救急医療、災害医療に備えてヘリポートも整備いたします。 当院は世界遺産である日光東照宮に近く、多くの自然に恵まれています。 職員一丸となって、このすばらしい地域の医療を守り、いっそう充実させていくことを誓います。