院内感染対策

ICTメンバー・リンクナースは、院内の感染管理のために日々努力をしています。
全体には年に2回の研修会、個別の部署において適宜勉強会を開催しています。
そのような中、昨年7月に「参加型研修会」を開催しました。
この様子は、SARAYA情報誌『Hoscom』に掲載されました。

当院における院内感染対策教育活動
―感染対策の意識を高揚させる研修会を試みて―

《当院の感染対策の幕開け・・・みなぎる原動力と活性化》

感染対策活動は数十年前から行っていますが、精力的な活動へと変化しました発端は、平成14年度の日本文化連の研修会に参加し、目からうろこが出るほどの感銘を受けたことにありました。その研修後、病院長に組織立ての必要性を訴え、平成15年度にはICCの他にICTとリンクナース会を立ち上げ感染対策の充実を図っています。業務は各種サーベイランス活動(JANIS参加)、コンサルテーション、マニュアル作成、各部署ラウンド、教育・啓蒙活動、アウトブレイク時の対応等を行っております。当院の何よりの自慢は、実働部隊であるICTやリンクナースがチームワークに優れ、それぞれの委員が役割に責任を持ち、生き生きと活動をしていることにあります。感染対策は大変だからこそやりがいにつながり、楽しんで活動しています。しかし、管理者や委員だけが知識としてあるだけでは、何の意味もありません。全てのスタッフが正しい感染対策を実践することで感染率を下げ、延いては患者・家族の満足度そして医療の質の向上を図ることが最終目標です。その目標達成のために委員は現状を把握・分析しあの手この手で感染対策を個人が遵守するために日々努力を重ねています。

《一人ひとりが参加できる研修会を!-クイズで学ぼう院内感染-》

研修も回を重ね、外部講師の講演会やICTからのサーベイランス報告・現状における問題点の提起等を行っています。院外研修や学会発表にも自主的に参加しております。しかしながら、やはり最大の課題はスタッフ個人レベルの感染対策の知識と遵守率の向上にあります。そのような中、研修会もややマンネリ化しつつあり、今までと同じ講義形式で行っても個人にはあまり響かないのではないかという思いに駆られました。自分が「感染の勉強をしたい,感染対策を改善したい」とパワーがみなぎったときのような感動を、何らかの形で皆にも感じてもらえないだろうか、院内職員のモチベーションを上げられないだろうか。そこで閃いたのが、クイズにより自分の知識や行動を振り返ってもらうこと、そして答えが間違っていれば再学習してもらうことでした。企画者と参加者が一体となって楽しく学べる研修会を行うことは、感染対策に興味を持たせる手段であると考えました。参加者は124名、設問の中には、基本的な標準予防策や消毒や手洗いに関すること、そしてICTに関することも入れICT活動のアピールも忘れません。質問のあと、15秒間の運動会ソングで大移動、ホイッスルと共にロープが張られます。1問ごとに解説を行いますが、受講者たちは真剣に耳を傾けています。

参加者のアンケートは、「とても良い・良い」が94.6%、内容については98.6%が「とても良く理解・理解した」という結果でした。かなり高い評価であるといえます。また「楽しかった。間違えると何でだろうと考えた。次回もやってほしい」「ゲーム感覚で楽しめた。解説がわかりやすかった」「主催者の意図と熱意が伝わって良かった」という意見もありました。企画者も有意義であったと充実感を味わい、研修の目標は達成されました。

最終目標である医療の質の向上のための課題はまだまだありますが、この仲間たちとならどんな困難でも乗り越えられます。「情熱は技術を越えて必ず伝わる」という、いつまでも熱く病院の感染管理に取り組んでいきたいと思います。