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上都賀総合病院について

病院長挨拶

令和3年4月より、十川康弘前院長の後を引き継ぎ病院長を拝命いたしました。昭和60年に医師人生を始めてから36年間、外科医としての人生を歩んできました。その間には、ちょうど昭和から平成に移った時期に1年間当院にお世話になり、皆様に育てていただきました。それから32年経過し、その恩返しも兼ねて、鹿沼市を始めこの地域の医療に貢献できる機会を再び与えていただいたことに感謝すると同時に、病院長という大役を仰せつかり、身が引き締まる思いです。

当院は昭和10年にこの地域にお住まいの方々が、自らの健康と命を守ろうという目的で設立されました。創立から80年以上が経過し、現在は上都賀厚生連が経営母体となっていますが、当初の志は変わることなく、この地域の医療を担っています。また、自治体病院、日赤病院、済生会病院などと同様に、公的病院として栃木県西部2次保健医療圏の中心的な役割を担っている病院でもあります。

以前より効率的な地域医療を継続していくためには、医療機関の役割分担が重要とされています。地域の皆様には、まずは近くにかかりつけ医を持っていただき、入院治療が必要な急病になった時には、そのかかりつけ医と当院が緊密に連携して対応したいと思います。入院の原因となった病気が良くなった時には、できるだけ早く退院していただきかかりつけ医に戻って診ていただくか、継続的な療養が必要な場合は専門の病院や施設に移っていただくことで効率的な地域医療を継続することができます。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

十川前院長が病院運営にご尽力いただいたおかげで、国指定のがん診療連携拠点病院や県のDMAT(災害時医療支援チーム)指定病院の認定を受けたり、県指定の認知症疾患医療センターを開設したりできました。また、PFM(Patient flow management)という仕組みを地域中核病院規模の医療機関としては全国的にも先駆けて導入されました。PFMとは、患者様が病院を訪れ外来または入院で診療を受けた後、病院を離れるまでまたは地域へ引き継ぐまでの流れをワンストップでお手伝いしようとする仕組みです。これによって不安な気持ちで病院を訪れる患者様やご家族がスムーズに医療を受けられ、安心していただけると考えています。当院が誇れることはこれら以外にもたくさんありますが、いずれもその根底にはより良い医療が提供できるよう常に進歩しようという気持ちです。

冒頭にも述べましたが、当院は開設以来ずっと安全安心な医療を提供しようと努力し続け、地域の方々に信頼され愛されてきました。その信頼を損なわないよう、職員とともに今後もこの地域の医療を守り、一層充実させていけるよう努力いたしますので、宜しくお願い申し上げます。

      

上都賀総合病院 病院長
安藤 克彦