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2022年9月9日 更新
がん患者さんは、がん自体の症状の他に、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を経験します。世界保健機関(WHO)では、「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より、痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり、対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフ(生命の質)を改善するためのアプローチである。」と定義としています。
「緩和ケアチームって何をしてくれるのかな?」と思われる方もおられるのではないでしょうか?
私たち緩和ケアチームは、がんに伴う痛み、呼吸困難、食欲低下などといった「身体のつらさ」や不安・不眠・気分の落ち込みなどの「心のつらさ」の他、生活・仕事・家族・経済的問題など、患者さんとご家族の直面する様々な「つらさ」をできる限りやわらげ、その人らしい療養生活が送れるように支援することを目的として活動しています。
緩和ケアチームメンバーは、医師(内科・外科・精神科)・看護師・薬剤師・管理栄養士・作業療法士(リハビリ)・医療ソーシャルワーカー・臨床心理士・事務職員などの多職種で構成されています。
緩和ケアチーム活動の流れは以下のとおりです。
緩和ケアを希望される方は、主治医・病棟看護師・患者支援センター(PFM)へご相談ください。
上都賀総合病院では、できる限り体や心の苦しみをやわらげ、その人らしく過ごしていただけるように、落ち着いた雰囲気の緩和ケア病床(病床数7床)にて患者さんやご家族のサポートをいたします。また、入床中の検査・医療処置・ケアなどにつきましては、患者さんやご家族と相談しながらすすめていきます。
がんと診断された患者さんは、手術や化学療法など、がんそのものの治療だけでなく、がんに伴う苦痛(痛み、病状・治療・今後への不安、心配事)をやわらげることも大切です。
上都賀総合病院では、患者さんやご家族の苦痛をやわらげる支援をするために「緩和ケア外来」を開設し、次の点について取り組んでおります。